不妊症の検査ってどんなことをするの?

投稿日時:2019/06/20(木) 09:43

不妊症の原因はさまざまで、
しかも原因は1つだけとは限りません。

いくつかの原因が重なっていることも多く、
妊娠できるようになるまでに時間がかかる場合もあります。

不妊症の原因は男性にあることもあり、
女性の場合もあります。

男性と女性の原因の比率は半々ですが、
中には両方に原因がある場合もあります。

では、実際に不妊症の検査はどのように行うのでしょうか。

■女性側の検査

まず、診察台に上がってお腹を押して、
痛いところがないかチェックします。

また、膣の中に超音波プローブを挿入して、
子宮筋腫などの疾患がないか検査します。

次に、X線による子宮卵管造影検査を行います。

子宮口から子宮内に造影剤を流し込み、
子宮や卵巣に異常がないかチェックするものです。

この検査で子宮や卵管に異常が見つかることも多いので、
とても大事な検査です。

次に行うのが血液検査です。

血液を採取してホルモン検査などを行い、
妊娠を阻害する原因がないか調べます。

ホルモン検査は女性ホルモンや男性ホルモンのほか、
黄体ホルモンや甲状腺ホルモンなども検査します。

ホルモンは月経期かどうかによっても
変わることがあるので、複数回行うのが通常です。

ここまでの検査で異常があった場合は、
腹腔鏡検査・子宮鏡検査を行います。

腹腔鏡検査は麻酔をかけてお腹に穴をあけ、
そこからカメラを入れて子宮や卵巣などを、
映像を通して検査します。

実際に妊娠のために必要な器官を見ることにより、
子宮や卵巣の病気や癒着など、
不妊の原因がわかることも多いのです。

また、腹腔鏡検査で見つかった患部を切開したり、
切除して原因を取り除くことも可能です。

子宮鏡検査を行うと、受精卵が着床する場所を
見ることができるため、ポリープや筋腫などの
不妊の原因を発見することもあります。

腹腔鏡検査・子宮鏡検査によって、
これまでわからなかった不妊の原因が明らかになることが多いので、
原因究明のためには非常に重要な検査です。

また、MRI検査を行って腹部の断面画像を
撮影することにより、子宮や卵巣の
情報を得ることができます。




■男性側の検査

男性側の検査は、精液検査と泌尿器科の検査の
両方が行われます。

精液検査を行って何か異常があった場合に、
泌尿器科の検査が行われる順番です。

精液検査では、精液量や精子量、精子の運動率、
正常な精子の割合などを調べます。

精液検査の結果は日によって違うことがあります。

男性の心身のコンディションによって
変わることがあるため、
一度の検査でよくない結果が出たとしても、
ただちに不妊症と断定できるわけではありません。

これらの検査で異常があった場合に、
泌尿器科の検査が行われます。

この検査では、精巣などの外陰部の診察や
精嚢静脈瘤の検査が行われます。

次に血液検査により、テストステロンや
性腺刺激ホルモンなどの検査を行います。

精子の数が極端に少なかったり精子が見当たらない場合は、
染色体・遺伝子検査を行います。

染色体や遺伝子のちょっとした異常が、
精子の生成に影響している場合があるからです。

男性不妊症は、このような検査の結果総合的に判断されます。


もしかしたら…と思った場合、
不安を抱えたままにせず、
専門医に相談ことも大切です。

子宝整体でも多くのご相談をいただいています。
妊娠が可能となるような診察やサポートも
行っております。