妊活のポイントは、ストレス解消!?

投稿日時:2017/11/17(金) 12:32

私たちは、大なり小なりのストレスを感じながら、日々の生活を送っています。
適度なストレスは必要と言われますが、過度のストレスは私たちの心身に
良くない影響をもたらす事が分かってきています。

ストレスは、もちろん不妊にも影響しています。

人は「嫌だ」とという刺激を受けると、本能と理性の間で葛藤が起こります。
そこで、理性が「嫌だ」という本能を抑え込むとストレスが発生するのです。
その時、脳内ではストレスを敵とみなして、対処するために
視床下部から副腎皮質ホルモンを分泌します。
この副腎皮質ホルモンは、脳下垂体と自律神経に作用して、
利用可能なエネルギーを優先してストレスへの対処に回し、
他の活動に回すエネルギーを停止、減少させます。


妊娠に関係する性腺刺激ホルモン(黄体刺激ホルモン・卵胞刺激ホルモン)は、
脳下垂体から分泌されます。
女性の場合、卵の発育、排卵、子宮内膜の形成など、
月経・妊娠とそれに向けて身体を整える働きをし、
男性の場合、精子の生成に関わっています。


ストレスで、視床下部と脳下垂体のルートが働いていると
生殖機能への指令が後回しの状態となります。
この状態が長期化すると、妊娠への悪影響が出て来るのです。
女性の場合は、排卵障害、着床障害、生理不順などの
不妊症の原因と考えられる症状を引き起こします。
男性の場合は、勃起不全になったり、射精が上手く出来なかったり、
性欲減退や精子の質の低下、数の減少につながります。


妊活中や不妊治療中の場合、赤ちゃんが欲しい気持ちがストレスとなって
悪循環に陥ってしまう場合もあります。
上手に気分転換をする事が大切ですが、
なかなか難しくて煮詰まってしまう事も少なくありません。

勇気がいるし、なかなか難しいのですが、
一度、「赤ちゃんが欲しい」と強く望む事をやめ、
「タイミングが来て、妊娠できればラッキー♪」ぐらいの気持ちでいられると、
ストレスが減り、思いがけず妊娠する事もあります。

「不妊治療をやめたら、自然妊娠できた」という話を時々聞きますが、
これは、ストレスから解放された結果の一例だと言えるかと思います。





では、日常生活でできるストレス解消はどんなことでしょう。


まずはパートナーとのコミュニケーションやスキンシップをとることです。
お互いの気持ちを話し合い、良い関係をもてるようにしましょう。
一番近くのパートナーの存在がストレスとなってしまう事は、望ましくありません。
妊活によるストレスが強いようならば、一度、「お休み」して
リフレッシュしてみても良いかもしれませんね。

睡眠をしっかりとる事も大切です。
睡眠不足は自律神経が乱れる原因となります。

また、適度に身体を動かすことも、ストレス解消に良いとされています。
ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。
運動は、全身の血行を良くし、冷え性の改善にも期待を持てますし、
体を動かす事は、良い睡眠にもつながります。


大声で歌う、信頼できる人とおしゃべりなどして過ごす、お風呂に入る、
泣く、笑う、紙に気持ちを書きなぐる…など、
人それぞれ、いろいろなストレス解消法がありますが、
お勧めできないものもあります。
やけ食い、買い物、アルコールやたばこなど依存症などになる可能性のあるもの。
また、スマホやパソコンなどのデジタル機器に触れることも、
ストレス解消しているつもりが、できていないことが多いようなので、
注意が必要です。

整骨院などで、体を整えることもストレス解消につながります。
よろしければ、ストレス解消の方法のひとつに加えてみませんか。