風疹の抗体価ちゃんとありますか?

投稿日時:2018/12/06(木) 09:51

最近ニュースで耳にして気になっていることがあります。
それは、風疹の流行。

風疹とは、風疹ウィルスによる急性の発疹性感染症で、
免疫のない集団の中では、1人の風疹患者から飛沫感染で
5~7人にうつす、強い感染力をもった疾患です。

ほぼ5年ごとに大きな流行が発生していて、
東京都では、2013年に大流行がありました。
今年はそれ以来の流行です。
地域的には、東京・千葉・神奈川をはじめとした首都圏で多くなっています。


今年は風疹の予防接種を受ける機会のなかった、
39~56歳の男性の間で特に流行していて、
抗体検査の重点対象として検討されているとのこと。
39歳以下の人に感染が見られないかというと
そうではありません。
20代男性でも多くの感染が報告されています。
また、男性ほど多くはありませんが、女性の感染も
もちろん報告されています。
女性の中では、20~30代の報告が多く、
これはちょうど、妊娠・出産する世代にあたりますね。



風疹はこれから妊娠を望んでいる人にとっては、大変怖い病気です。
なぜなら、風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週までの妊婦さんが
風疹ウィルスに感染すると、お腹の赤ちゃんに大きな悪影響が
出る可能性が高いからです。

その悪影響とは、眼(白内障)や心臓、耳(難聴)などの障害で、
先天性風疹症候群と呼ばれています。
これになる可能性は、
妊娠1ヶ月で風疹にかかった場合は、50%以上、
妊娠2カ月場合は35%とも言われています。

風疹の予防としては、予防接種がもっとも有効とされています。
現在は、2回接種で多くの人が免疫を獲得できるとされており、
予防接種後、年数が経過すると共に免疫が低下してきた人も
追加の接種で免疫を増強させることが出来るそうです。


妊娠中は予防接種を受けることが出来ないので注意が必要です。

できれば、夫婦そろって抗体検査を受けることをおすすめします。
現在では、多くの自治体で妊娠を希望する女性や妊婦の同居家族を対象として、
風疹の免疫の有無を確認するための抗体検査を
無料で受けることが出来るようになっています。

お住まいの自治体により対応が変わるとは思いますが、
まずは居住地域の保健所に相談してみて頂ければと思います。

無料などの助成がなくても、ぜひ抗体検査を受けて頂き、
抗体価が低い場合は、妊娠前に予防接種を済ませておきましょう。

そしてできれば、妊婦さんと接触する機会の高い
ご両親にも検査を受けてもらい、
必要であれば予防接種を受けて置いてもらいたいですね。


お子さんを望みながらもなかなか授からず、
子宝整体に通ったり、検討しているご夫婦は特に、
妊活を始める前に、あるいは並行して風疹の抗体検査を受けて、
必要であれば予防接種を受けておき、
待望の赤ちゃんを授かった時に、
風疹の脅威におびえなくても良いように備えて置いてもらいたいです。


私たち、不妊子宝整体の匠整体院では、子宝整体以外にも
妊娠に向け必要な情報をお伝えしていければと考えております。
疑問や不安に思うことも施術時にぜひご相談ください。


<参考サイト>
厚生労働省 風しんについて
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/

東京都感染症情報センター 風しんの流行情報
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rubella/rubella/