男性不妊対策に、日常生活で気を付けたいこと

投稿日時:2017/11/01(水) 11:49

これまで不妊といえば、女性側に原因があると思われてきました。
しかし、最近は、男性側にも不妊の原因がある場合もあるということが分かってきて、
知られるようになってきています。
そうは言ってもまだまだ、認知度の低い男性不妊。
どんなものなのかを、大まかですがご紹介しておきたいと思います。

WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊に悩むカップルの内、
・男性側に問題があり、女性側に問題がないケースが約24%
・男性・女性双方に問題があるケースが約24%
となっているそうです。
不妊に悩むカップルの内、約半分のカップルは男性側の問題があると言う事ですね。
思った以上に多いと感じるのではないでしょうか。
つまり、けっして珍しい、特殊なことではないのです。

男性不妊の原因としては、不明な場合が一番多いのですが、
原因がはっきりしているものには、次のものが挙げられます。

・乏精子症:精子の数が少ない。

・無精子症:精液の中に精子が無い、あるいはごくわずか。
      精子の通路がふさがっている「閉塞性」と
      精子が作られていない「非閉塞性」に分けられます。

・精子無力症:精子の運動率が低かったり、元気な精子が少ない。

・勃起障害(ED):セックスは出来なくても、マスターベーションが出来る場合も。




閉塞性の無精子症など、原因のはっきりしている場合は
治療でその原因を取り除くことができれば、男性不妊は解決する場合が多いです。
ですが、残念ながらそうではないケースも多くあります。

精子は精巣で約74日掛けて作られます。
その卵巣は通常33~35℃程度で保たれていますが、
なんらかの原因で、35℃以上の高温となってしまうと、
精子を作る能力が低下してしまいます。
また、精子も高温には弱いのです。
精子が作られる過程でのマイナス要因を減らしていくことで、
男性不妊が改善するケースもあります。


男性不妊でお悩みならば、日常生活を見直してみるのもひとつの方法だと思います。


いくつか、日常生活で気を付けると良いと言われていることを
ご紹介しますので、参考にしてみてください。




・禁煙
有害物質は精巣に蓄積しやすく、精子のDNAが傷つくこともあります。
また、血流が悪くなるので、良い精子も作られにくくなります。
さらには、勃起不全の原因となることも。

・締め付ける下着やズボンをはかない
熱がこもる事で精巣を温めてしまいます。下着はブリーフより通気性の良いトランクスがおすすめ。

・長時間のお風呂やサウナは避ける

・パソコンをヒザに乗せて作業しない。
パソコンから放出される熱で、精巣を温める原因となります。

・ストレスを溜めすぎない

・育毛剤には注意する
フィナステルドを主成分とするものは、精子を作るのに必要な男性ホルモンの分泌を抑える働きがあり、
副作用で精子数の減少、勃起障害などが起こる事もあります。

・適度な運動
精巣の血流を良くし、男性ホルモンの分泌も良くなります。

・バランスのとれた食事
特に、ビタミンE、ビタミンB12は血流改善にいいと言われています。
また、精子の材料となる良質なたんぱく質や亜鉛の意識してとりたいですね。

・禁欲しすぎない
精子の生存期間は約3日です。それ以上の期間だと死滅精子が増えてしまい、質が落ちることになります。


一度に、取りくもうとすると負担感が大きいかもしれません。
取りくみやすそうと感じたものから、1つずつ生活に取り入れていってみませんか。