妊娠のための「食事」に関するトリビア

投稿日時:2023/02/09(木) 13:17

これまで当ブログでは、妊娠に向けての「食事」に関する情報を発信してきました。

総合的に見て、妊娠を希望する方にとっての「食事」は、
免疫力を上げる、身体を温める、
有害な成分を排出(デトックス)する、
自律神経を整えるなどの目的を達成するためのものともいえます。

だからこそ重要だといえるのですが、
食事の内容を考える際に、
心の片隅に置いておいて欲しいことをお伝えします。

それは、体内で活動する「酵素」のこと。

私たちの身体には、消化酵素と代謝酵素という
2種類の酵素が存在します。

消化酵素として知られているものとして、
唾液に含まれる唾液アミラーゼ(α-アミラーゼ)、
胃液に含まれるペプシン、
すい臓に含まれるトリプシン、リパーゼ、アミラーゼ、
小腸に存在するアミノペプチターゼ、
ジペプチターゼ、ラクターゼ、
スクラーゼ、マルターゼなどがあります。

これらの消化酵素によって、
体内に入れた食べ物が分解されていき、
分子レベルにまで小さくなった後、
吸収されるのです。



一方、代謝酵素は、
消化酵素によって分解された分子栄養を、
エネルギーに変える働きなどを担っています。

その数は数千種にも及ぶといわれていて、
個別に名前はつけられていないらしいのですが、
読んで字のごとく「代謝」を司る酵素で、
生命を維持するために必要不可欠なものです。

この代謝酵素が
妊活における重要な役割を果たしていることは、
言うまでもありませんね。

ちなみに、酵素栄養学を世界に広めたとして知られている
アメリカの医学博士エドワード・ハウエル氏によると、
「どうやら潜在酵素(消化酵素、代謝酵素)には上限がありそうだ」
ということらしいです。

ハウエル氏は、
食物が持つ酵素を取り入れる際には
生の状態で摂ることを推奨していますが、
すべての食物に対して有効な手段であるとはいえないでしょう。

また、ハウエル氏の主張と酵素栄養学の理論から
導き出された考え方の一つに、
「潜在酵素を消費しない食事を心がけること」
というものがあります。

これは一日に作られる潜在酵素量の働き方配分で、
「10ある酵素のうち、2を消化、8を代謝が受け持つと健康である」
という考えによるものです。

それには、食物酵素が自ら消化・吸収されることが必要となるため、
熱に弱いとされる酵素を死滅させない生食が推奨されているのです。

酵素に関する研究は、日進月歩の領域にあるといえます。
現代の食事と酵素の関係性に関しては、
また別の機会に解説できればと思います。

余談ではありますが、
体内酵素は「女性」に例えられているそうです。
これは、酵素の構造式に
他の分子とくっつくことのできる部位があるからなのだとか。
しかも、生涯決められた分子としか結合しません!
というか、できないそうです。
なんだか酵素って健気だな、と思いました。

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