妊活サプリ…注目してほしい成分、ジオスゲニンはご存知ですか?

投稿日時:2023/01/26(木) 10:21

ジオスゲニンという言葉を、
聞いたり目にしたりしたことはありますか?

このジオスゲニンという成分は、
ヤマイモ科の植物に含まれており、
天然のステロイドとして知られています。

ヤマイモには他にも天然のステロイドと呼ばれる成分が
含まれることがわかっているため、
漢方薬としても用いられています。
なお、漢方としてのヤマイモは山薬と呼ばれ、
下痢や咳を鎮静化、消化促進や滋養強壮などの効果があるとされています。



ジオスゲニンは、サポニンを構成する成分の一つである、
サポゲニンに分類されています。
2種類あるサポゲニンの一つであるステロイド型サポゲニンは、
ステロイドホルモンを作るために必要な原料となります。
代表的なステロイドホルモンには、性ホルモン…すなわち、
男性ホルモン(アンドロゲン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)、
黄体ホルモンなどがあります。

現在のステロイドホルモン合成の基礎段階として知られる
「マーカー分解」の生みの親、
ラッセル・マーカー氏の当時の研究に貢献した植物として、
ヤマイモが紹介されています。

ここまで知ったら、「ヤマイモは、妊活に最適な食べ物だ!」
と思われる方も多いと思います。

しかし、ヤマイモに含まれるジオスゲニンは、
ジオスゲニン配糖体という形で含まれており、
そのままの形ではホルモン生成の成分として使われることはありません。

ジオスゲニン配糖体は、体内に取り込まれた後、
胃酸などによってジオスゲニンに変換されるのですが、
そのすべてがジオスゲニンとしての働きを
担うわけではないそうです。

目安として、ヤマイモではありませんが、
同じヤマノイモ科に属するヤムイモならば、
1日390g食べる必要があるとのことですが、
現実的に難しい量だと思います。

そこで重宝されるのが、サプリメントというわけです。
ただし、購入するにあたって、
ジオスゲニンの含有量に注目することを忘れないでください。



植物由来ではあるものの、
ジオスゲニンはホルモン生成を可能にする成分です。

ホルモン生成の働きをする成分として
知られているものにDHEAがありますが、
ジオスゲニンは、この前の段階を生成する物質にあたります。

DHEAの摂取量は一日量で女性は50mg、
男性は100mgが適正とされています。

DHEAは医薬品扱いとなっていて、市販されていません。
また、心疾患や糖尿病、乳がんなどの疾患がある場合は、
接種をすることは避けた方が良いとされています。

ジオスゲニンは、まだ非医薬品リストに入っていないため、
摂取量に制限がありません。
ちなみに、臨床試験を行ったメーカーによると、
女性ホルモン値の上昇には1.4mg、
認知機能の改善には8mgで効果が見られたという報告があるため、
この数字を参考にされると良いでしょう。

当院は、通院される方の妊活をサポートするため、
現在のライフスタイルに対する改善ポイントの提案、
食生活のアドバイス、
自宅でできるストレッチの提案なども行っています。