妊活開始後すぐの妊娠は、「とてもラッキー!」なこと

投稿日時:2020/08/12(水) 11:39


「妊活を始めて、避妊をやめたらすぐに妊娠するはず」
という勘違いをしている人は多いようです。

この思い違いがあるせいで、
「すぐに妊娠できないのは不妊症だからではないか?」
という早とちりに繋がってしまうこともあります。

また、生理が来るたびに落ち込んだり、
気持ちが不安定になったりと
ストレスを必要以上にため込んでしまう一因となってしまう場合もあります。


妊娠が成立するためには、
まず、卵子と精子が受精し受精卵ができることが必要です。
その受精卵が無事に子宮内膜に着床することで、
妊娠が成立します。
受精から着床までは約1週間かかるといわれ、
受精卵は分裂を繰り返しながら子宮へと移動していきます。

ですから、無事に着床し妊娠が成立していたとすれば、
次の生理が来ない時点で妊娠4週目だと考えられます。

着床して妊娠が成立しても、
残念ながらごく初期に流産となってしまうこともあります。

流産は、妊娠の15~20%の確率で起こるとされています。
また流産の内85%は妊娠12週までに起こるそうです。
つまり、5,6人に1人が流産を経験するという数字です。
このような数字をみると、流産の経験は「まれ」なことではないと
感じられるのではないでしょうか。

しかし、女性同士で話していてもデリケートな事項だからか、
流産の経験談はほとんど耳にする機会はありません。
更には、自分が流産したことがあると気が付いていないケースもあります。

妊活していて、生理が予定よりちょっと遅れてきたけど、
仕事も忙しくて、ストレスが溜まっていたからかな?
ちょっと経血が今回は多かったかな?
そう思っていた時が、実は流産だった可能性はあるのです。

先ほど述べたように妊活をしている場合、
次の生理が来ない時点で、妊娠4週目の可能性があるからです。





このような気が付かない可能性のあるような
ごく初期の流産の場合、
原因のほとんどが
赤ちゃん側の原因(遺伝性疾患、先天性異常など)で、
妊娠に気づかずにお酒やたばこを嗜んでいたり、
薬の服用、激しい運動などが原因ではありません。

決して、自分を責める必要はないのです。

そうはいっても、妊活中にそのようなことがあれば、
気落ちしないではいられません。
それは、当然のことだと思います。


健康な女性が性交渉で妊娠する確率は、1生理周期で
20代は20~25%
30代前半は15~20%
30代後半は10%
40代5%以下
とされています。

自然妊娠を望んで妊活中の女性のうち、
1生理周期で妊娠するのが5人に1人くらいということ。
約80%が1年間のうちに妊娠するとされているので、
年齢的に急ぎたいのでなければ、
妊活を初めて1年間はのんびりとした気持ちで赤ちゃんを待ちましょう。


できれば、妊活を始める前に
男性、女性ともにブライダルチェックを受けて、
病気などの問題が無いことを確認しておきましょう。
万一、なかなか妊娠しないからと検査した結果、
もっと早く確認しておけばよかった!
という後悔をしないで済みます。

他にも日常生活を見直したり、
体のコンディションを整えるなど、
できることは色々あります。

自分たちに無理のない範囲で、
よりよい妊活となるように工夫してみてください。