妊活中の男性は特に「暑さ」に注意しましょう

投稿日時:2018/07/20(金) 10:38

ここ半月ほど、連日の猛暑が続いています。
体温を超える38℃台、39℃台の酷暑が続く地域も
たくさんでています。

気象庁の発表によるとこの猛暑は、
8月初旬まででひと段落するとのことですが、
それでも暑い日は続きそうです。


最高気温が35℃を超えると「猛暑日」とされますが、
この基準となっている35℃以上になると、
精巣での精子を作る能力が弱まると言われます。

「高熱を出すと精子がつくられなくなる」
という説を聞いたことがある方は
多いのではないでしょうか?
精子を作る能力は、発熱などの身体内部の高温だけでなく、
外部からの高温も影響するのです。


ですから、今年のように連日酷暑の続く夏は
特に妊活中の男性にとっては、要注意です。
そもそも睾丸は体内にあると、
精子を作るためには暑すぎるので、
外気に触れて涼しさをたもてるようになっています。
それが、外気の方が体温よりも高い状態が続くということは、
高熱を出している時の状況とあまり変わらないと言え、
精子を作るという点からすれば、かなりの危機的状況です。


熱中症対策と同じになりますが、
暑さが厳しい時は、出来るだけ空調の効いた室内ですごしたり、
屋外でも風通しの良い木陰で過ごすようにしましょう。
お仕事の関係上、それが難しい場合も、
こまめに休憩し、水分補給と共に暑くなった体の熱を下げるように
してみましょう。
空調の効いた場所や
出来る限り涼しい風の当たる場所で休憩しつつ、
発熱した時に冷やすといいと言われている、
脇の下、そけい部などに布にくるんだ保冷剤などを
当てても良いでしょう。






そして、猛暑日関係なく普段から心がけてもらいたい熱対策として、
・通気性の良い下着を選ぶ。ブリーフタイプよりもトランクスタイプ
・長時間のサウナや長風呂は避ける
・膝の上に載せてのパソコン操作を避ける
 (パソコンを長時間膝に乗せて作業していると、
その熱で精巣の温度が上がるという調査結果もあるそうです)
などがあげられます。

通気性の良い物を選ぶというのは、下着だけでなくパンツも同様といえます。
夏に着用する人はあまり多くはありませんが、
皮素材や厚手デニムなどの通気性の悪い熱のこもる素材のものは避け、
綿や麻などの通気性のある素材のものを選びたいですね。
夏物として販売されているものは、基本的に通気性が良いはずですが、
化学繊維は、素材によっては熱がこもりますから注意してください。

そして、オフタイムにはハーフパンツにすると
さらに通気性が上がりますね。


最後に、
冒頭で
「高熱を出すと精子がつくられなくなる」
との説をご紹介しましたが、
これは、高熱を出してしまうと
その後は一生精子をつくることが出来ない
というわけではない事を補足しておきます。

確かに数日間高熱が続いてしまうと、
精子の質や量が低下するという報告があります。
ですが、その高熱による影響はずっと続くものではなく、
2カ月~半年ぐらいすれば、元通りに戻ると言われています。

そうはいっても妊活中の、特に不妊治療中の半年はとても大きく感じるもの。


女性は、身体を温めるのが良いと言われますが、
男性は逆に温めすぎには注意してください。
ただし、血行が悪くなるのも妊活には良くないので、
その点も注意してくださいね。